2014年01月

僕は生まれてこの方ずっと日本に住んでいるので逆に日本の事がよくわかりません。というのは、外国に住んだことがないので、しっかりとした比べる対象がなく、日本独特なものというのをうまく認識することができないからです。でも、何度か外国から来た人を日本を紹介したときに、彼らがとても喜んだところというのは覚えています。ここでいくつかシェアしすので、よろしければ参考にしてください。

1.渋谷のスクランブル交差点 Big cross load in Shibuya
これは外国人にとって割と有名な場所だそうです。スクランブル交差点の角にあるスターバーックスなんかで見下ろすと彼らはびっくり仰天します。なんじゃ、この人の群れは!なんでぶつかったりしないんだ?彼らは全員忍者なんじゃねーの?って感じになりますよ。

2. 東急ハンズ Tokyu Hands department store
普通の服が売っているデパートならどこの国でもありますが、あれほど色んなものが揃う店というのは他にないそうです。スクランブル交差点を何度かみせたら、ここを紹介しましょう。

3. 立体駐車場  Parking Buildings
東京だとそれほど珍しくありませんが、駐車すると自動的に地下とか屋上とかに動かしてくれる駐車場がありますよね。あれはほかの国のにとにとってはめちゃくちゃ珍しいらしいです。車が自動的に収納される様は、かなり見ごたえがあるらしく、多くの人が携帯動画で撮影していました。

4.  築地市場 Fish Market
魚の市場というのは、あまり外国には例がありません。あと、築地市場の活気あるさまは、外国人から見るととても興味深いらしいです。前日の夜に焼き鳥か何かを食べた翌日に、築地で朝食をとると面白いかもしれません。 

5. 満員電車 Crowded Train 
ある外国人は日本の満員電車というのを信じていませんでした。あれは、やらせか何かだろうと。駅員が乗客を電車に押し込む姿をテレビで見たことはあるらしいですけど、あれは信じ難い光景だそうです。 日本のサラリーマンがいかに苦しみながら通勤しているかを是非みせてあげましょう。彼らはきっと自分たちが恵まれていることに気づくことでしょう。
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どういうスタイルなのかにもよるが、基本的に投資には運の要素が強いと思う。ニュースで株価なり為替なりが大きく乱交下するのは、えてして自分が何かアクションを起こした直後だったりする。運良くいいところで買えたり売れたりすると、まわりの人に自分がいかにいいトレードをしたか自慢したくなるし、最悪のタイミングでアクションを起こしたりすると、後悔と自責となんともいえない残念な気分になってしまう。

覚えておかなくてはいけないのは、最高のタイミングで全財産使って買って、最高のタイミングで全てを売れるやつなんていないということだ。いかなる取引においても、こうしてれば良かったというトレードは存在する。買わなきゃよかった、もう少し待てば良かった、もっと金をつぎ込んどけばよかった、人の忠告を受け入れるんじゃなかった。投資にはいろんな種類の後悔がある。だから、ある種の後悔は必ずするものだと思っていたほうがいい

ただ、僕にはひとつだけ絶対に避けたいと思っている後悔がある。それは意図してないポジションを取ったことによる損失だ。トレーディングをしたことのある人ならわかると思うが、途中で自分の意図しないポジションを取らざるを得ない時がある。そんなときに自分の意図通りのポジションに戻すというのは意外に簡単な事ではない。これはこれでありなんじゃないかと自分に言い聞かせてしまうのだ。

そんな時僕は、逆のポジションだったらどうするかを自分に問うことにしている。たとえば、ある株を買ったとしよう。それが思った以上に上昇している。もう売り時だと思うけどなかなか決心できない。そんなときは、「もし自分がこの株を買っていなかったとすれば、今からこの株を買うだろうか」と自分に問うのだ。もし、買わないと思ったんだったら、その株は売りだ。 今の状況に惑わされず、自分の考えに忠実に動かなければならない。

自分の考えに従って売買した結果、損してしまう可能性だってもちろんある。でも、それはそれでいいのだ。さっきも言ったように、最高のタイミングで全財産使って買って、最高のタイミングで全てを売れるやつなんていない。避けるべきなのは、自分は正しくないと思っていることをついついやってしまって、その結果損をすることなのだ。なぜなら、その損は運の悪さによるものでなく、意思の弱さによるものだからだ。
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元首相の細川護煕氏は14日、同じく元首相の小泉純一郎氏で会談した。その後、細川氏は都知事選への出馬を表明し、小泉氏はその支援を約束したそうだ。二人は脱原発で意見が一致し、それを争点として選挙を戦って行くという。

で?なんで原発問題が争点になるの?

僕自身が原発推進派か反対派かはここではあえて触れない。また、細川氏が総理を辞任した理由が猪瀬さんと同じような金銭問題だったということも一旦忘れることにしよう。ここでは原発問題を都知事選で争点とすべきかどうかについて議論したい。・・ていうかダメでしょ。

原発問題はとても重要な問題であることは認める。でも都知事になったところで出来ることはほとんどない。都民の代表としてやるべき政策を示して、それに賛同するかで選挙は行われるべきであって、自分の権限の及ばない”意見”を争点として選挙するというのは全くもって意味がないのである。むしろ、知事としての権限が及ぶ他の問題がなおざりになることが問題になるといえよう。

細川さんや小泉さんがやりたい事はわかる。選挙運動をしながら反原発のムーブメントを起こし、細川さんを当選させることによって「ほら、国民(ほんとは都民だけど)は原発を望んでないでしょ。これはゼロにしていかないと~。」という圧力をかけることだろう。でも、これはさっき述べたように手段としては明らかに間違っている

仮にそれが正しい政策であったとしても、手続きを無視した進め方はすべきでないと僕は思う。いかに重要な問題であってもルールに基づいて議論すべきである。原発問題は都民の意向だけで決めるべき問題ではない。ちゃんと決められた民主プロセスに基づいて議論されるべきなのだ。原発問題を議論したいなら新党を作って国政選挙にでればいいのである。人気があるからといって、無関係なところへ影響力を及ぼしだしたら、一体どのようにして物事の議論をしていいのかわからなくなってしまう。

今回の選挙で注目したいのは、ちゃんと原発問題を争点としないかどうかだ。問われているのは都民の民度である。有権者には、たとえ原発反対派として小泉さんや細川さんと意見が同じであっても、「いやいや、俺も原発反対だけどさあ、ここはそれを議論する場じゃないでしょ。」って言える良識を持って欲しい。手続きを無視した進め方で何かを得たとしても、一旦それを認めてしまったら、今度は手続きを無視した進め方で重要な何かを失うことになるだろう。

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英語の会話とその意味をずっと聞き流していたら、いつのまにか聞き取れるようになって、やがて勝手に口から英語が飛び出てくるようになる、って話を信じてる人いますよね。そんなわけないですよ。ほとんどの人は、英語を聞き流してるだけでは、全くと言っていいほど上達しません。英語を上達させたかったら、泣く泣くがんばって勉強しましょう。

■ あなたは赤ちゃんじゃない

「赤ちゃんは聞き流しながら言語を学んだ。単純にそれと同じことをすればいい。」って言う人がいます。でも、あなたは赤ちゃんじゃないですよね。あなたは既に日本語という言語体系を身につけました。言語体系をまだもたない赤ちゃんと同じことをしようとしても同じ結果にはなりませんよ。理由は二つあります。

第一に、 大人は日本語として音を認識する能力を身につけてしまっているからです。僕らは無意識に音を何かの文字に当てはめています。つまり、全ての音を一番近いひらがなやカタカナで認識しようとします。たとえば、"light"と"right"ですね。英語では違う音ですが、日本語では両方"ライト"と認識します。これはラに近い音はラと認識するように僕らの認識能力が体系化されたからです。そういう体系がなければ音の認識は無限に存在してしまいますからね。そして、どうしても日本語の音に当てはめられない音は雑音として処理されてしまうんです。

その点、赤ちゃんは違います。 赤ちゃんは最初、わけのわからない音をだしますよね。ブーだかバーだかよくわからないような音です。彼らにはいかなる言語体系ももっていません。したがって、英語圏で育てば英語の言語体系が身につき、日本で育てば日本語の言語体系を身に付けます。ただし、一旦その言語体系を身につけると、その身に付いた体系に基づいて音を処理してしまいます。言葉を覚えるとは、ある言語体系に基づいて音を処理するということなんですから。ですので、あなたは赤ちゃんと同じように言語を学ぶことはできません。

第二に、大人は赤ちゃんのような言語の学び方ができないからです。赤ちゃんは、パパーとかママーとか最初に言いますよね。そうすると、両親から喜ばれます。パパだよーっとか言われたりして。しだいに、ママ、ごはん、とか言ったりしします。その度に、褒められたり、笑われたり、します。なんども間違えたり、同じようなことを言ったり、しながら言葉を学んでいきます。あなたは、もう一回そんなことできますか?できませんよね。赤ちゃんは恥の概念を覚える前に言語を学んでます。それも、むちゃくちゃ時間をかけ、そればっかり練習しながらです。物事をちゃんと考えられるようになって立派な社会生活をしているあなたとは状況が違うんですよ。

■ 勉強するしかない

もう既に言語体系を持っている人は、それを捨てるわけにはいきません。ですので、赤ちゃんの学び方は諦めたほうがいいです。英語を身についてたかったらちゃんと勉強しましょう。集中して聞き取る訓練をし、単語をがんばって覚え、何度もしゃべりながらです。スポーツと同じです。とにかく訓練することです。その訓練によってある程度は身につけることができます。もちろん、その度合いは人によって異なりますが、とにかく勉強しなくてはダメです。

■ 聞き流せただけで英語ができるようになった人がいる

中には、聞き流せただけで英語ができるようになったという人がいるかもしれません。でも、違うんですよ。彼らは聞き流しただけじゃないんです。目的意識の強い人は知らず知らずのうちに、集中して聞いてしまうんです。そして知らず知らずのうちに、その英語を口ずさむようになるんですよ。つまり、無意識のうちにめちゃくちゃ訓練しているんです。そもそも訓練なしでは何事も決してうまくいきませんよね。仕事もスポーツも料理も言語も全部同じです。努力しないで身につけられるものなんてないんですよ。
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■12月の雇用統計はびっくりするほど悪かった!

金曜日にアメリカで雇用統計が発表されました。その数字がむっちゃ悪かったためにドルが一気にどーんと売られちゃいましたね。

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それまで104.80-105.10くらいの動きだったドル円が、雇用統計の数字が出るなりいきなり105.20を超えたり103円台に途中入したりして、結局104.00-104.20くらいのレンジにかわりました。雇用統計の数字がいかに市場にインパクトを与えているかよくわかります。

ちなみに原因はアメリカの寒波です。まあ、こんだけ寒ければ外出を控えるだろうし、設備投資しようって気にもなりませんよね。



■ 雇用統計で初心者がまず押さえておくべきこと

投資の初心者の方はまずいくつかのポイントを押させておきましょう。雇用統計はアメリカで発表される景況感を表すマクロ指標などで最も重要な数字だと思ってください。小売業でも建設業でもいいんですが、やっぱり忙しくなってくると、「やべー、仕事まわらねー」ってなりますよね。そしたら「よーし、んじゃ、新しく人を採用すっか。」(悟空風)ってなります。これは景気のいい証拠ですよね。さらにそれで実際に採用されれば、失業してた人が、「やったー、やっと職につけたぞ。これでまともな生活ができるぜ!」っていうふうになってますます景気は改善していくわけです。

では、いつだれがどんな事を発表するんでしょうか。アメリカでは労働省が毎月原則第一金曜日のNY時間8:30に雇用情勢を発表します。いろんな数字があるんですが、とりあえず初心者は非農業部門就業者数と失業率だけは抑えておいてください。これはニュースでかならず言及される数字です。それ以外にも重要なポイントがあるんですが、とりあえずこの二つは覚えておいてくださいね。

アメリカは労働人口が増加している国です。ですので雇用者数が0というのはプラマイゼロではなくマイナスです。どのくらい増えていないといけないかというと、ざっくり10万人と覚えてください。これより大きければ基本的に景気は改善傾向、わるければ景気は悪化方向です。でも、それをクリアーしていればおっけーっていう単純な話ではありません。

アメリカの金融機関やシンクタンクなどは毎月雇用統計を予測します。雇用に関する他の情報や聞き取り調査とかを合わせて、予想値を発表します。トレーダーは各社の発表する予想値を見ることができますので、それらの平均などからコンセンサスをうかがい知ることができます。このコンセンサスというのが重要です。というのは、景気がいい時にはいい数字がでるのは当たり前です。問題はどの程度いいのかです。今回は、雇用者数のコンセンサスが20万人くらいと思ってたら実際は7万人くらいだったんで、うっっひゃーー、ってなったんですね。

ちなみに日本では雇用関係の数字がマーケットにインパクトを与えることはあまりありません。日本は雇用が硬直的なので、あまり増えたり減ったりもしないし、だからといって景気が安定しているかとそうでもないんですよね。景気が悪かったら人は減らさずに給料を減らすというのが日本です。アメリカとは全然ちがいますね。あと、日本は有効求人倍率と失業率が重要な数字とされています。

■ 初心者のための雇用統計の準備

1. 毎月第一金曜日までに雇用統計についてのコンセンサスを調べておく
これは普通にググれば出てきますのでそれを参考にしましょう。プロのトレーダーでも雇用統計を自分で予測するのはほとんど無理です。予想している人がいるとしたら、誰かのレポートを読んでいるかコンセンサスを適当に調整して言っているだけだとと思ってほぼ間違いないと思います。ですので、初心者は発表されるレポートとかをまずは鵜呑みにするしか方法はありません。

2. 雇用統計がそれをどれくらい上回るか下回るのかをドキドキしながら見る
コンセンサスとほとんど変わらなければ、発表前と後でおおきく市場は動かないはずです。大きくよければ基本的には株高ドル高になるでしょうし、悪ければその逆です。年に何回かは今回のようなサプライズがおきます。1年で1回もサプライズがないのは、逆に珍しいというか、そんなことはほとんどないと思ったほうがいいです。

3. その結果をどの解釈すればいいかを後で調べる
たまに雇用統計の内容とマーケットの反応が乖離することがあります。コンセンサスなのに売られたり、弱かったのに買われたりすることもたびたびあります。これはなぜそうなったのかをいろんな解釈を振り返りましょう。雇用統計は重要な数字なので毎回かならず大きな記事になります。ロイターブルーンバーグはプロのトレーダーもチェックしてるので、これを見るのがいいかと思います。

4. このプロセスを継続する
このようなプロセスを毎回やることで信頼できるエコノミストが誰かとか、他の重要な数字が何なのか(たとえば労働参加率) とかがわかるようになります。毎回の雇用統計について誰かの言葉を借りながらでも、ある程度語ることができたとしたら、あなたはもう初心者ではありません。逆にいうとマーケットのプロのほとんどはその程度さえ達していないんです。実のところ。
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