2014年04月

とある科学の学会で、その分野の重鎮が主催する学会があった。その学会で、ひとつの事件がおきた。ある若手の研究者が自分の論文を発表するのだが、その論文がその重鎮がこれまでやってきた成果を真っ向から否定するものだったのだ。その若手科学者は、まさにその重鎮の目の前で、その成果をこきおろし、その場に居合わせた多くの科学者たちを凍り付けさせた。

発表が終わると、重鎮の科学者は若手科学者に近寄った。そして、手を差し出してこういったのだという。「なんてお礼をいったらいのだろう!君は、僕がいままでずっと間違っていたということを、たった今、教えてくれた!どうも、ありがとう!」それに居合わせた若き日のリチャードドーキンスは、その姿にとても感動した。そして自分も科学者になろうと決意したのだという。

科学とは、理論と実験で真実を探る、極めて神聖な戦いである。理論を主張する人が、若手だろうが、KYだろうが、実績があろうがなかろうが、ましては国籍や性別や信じる宗教がなんであるかなんて関係ない。それを主張する人の過去に、いかなる不手際があろうが、いかなる美人であろうが、それによる利害関係者が誰だろうが関係ない。理論と実験により、それが真実がなんであるかを明らかにする義務が僕たちにはある。

小保方さんの足を引っ張るのはもうやめにして、彼女には検証可能な形でSTAP細胞を再現してもらおう。その前に彼女を科学から葬り去っていはならない。もし、再現できたとしたら、それは大発見には変わりはない。咎められる不正があり、それに対する罪は償ってもらったとしても、STAP細胞に関する賞賛は惜しむべきではないだろう。

彼女を科学から葬り去って、数十年後にSTAP細胞が再現されたことを想像してほしい。その間に世界に対してできたであろう多くの貢献を踏みにじってしまう。そうだとして、今度罪を咎められるのは、葬り去った人々のほうだろう。

もし、小保方氏を研究者として葬りさりたいのなら、再現ができないことがわかったり、検証可能なプロセスを拒否した後でやればいいのだ。

新入社員の皆さん、就職おめでとうございます。社会人生活はここまでいかがでしょうか。僕は社会人生活・サラリーマン生活が10年以上になりますので、新入社員の皆さんにもある程度のアドバイスができるかもしれません。僕が皆さんにアドバイスできる立場としてふさわしい人間かどうかわかりませんが、このサイトに訪れていただいたのも何かの縁かもしれませんので、時間があったらさらっとでも流してもらえたら嬉しいです。

まず第一に、現実に対して過度な期待を持たないでください。就職活動のときに出ててくる会社の人はごくごく限られた人です。ふつうに計算してみればわかると思いますが、あんだけ社員がいるなかで採用に携わる人っていうのは、ごく限られた人です。ボンクラな人とか、会社に対してよく思ってない人を出すわけなんてありません。ところが配属されて分かることは、予想以上に魅力的な人が周りにいないということだと思います。でも、それは会社が悪いんではありません。会社の中でも採用担当にいい人を前面に押し出すにきまっているからで、実際に働く人はそれよりも劣るに決まっているからです。 だから、あまり先輩に対して期待を持たない方がいいと思います。

第二に、皆さんが思っているほど社会は合理的でないと思ってください。 働いている人は会社がどうあるべきかなんて考えていません。儲けるためにはどうすべきだとか、会社にとって何がいいことかどうかなんて全然考えません。サラリーマンは自分にとって都合がいいかどうかだけで物事を判断します。だから、合理的かどうかの判断基準を持ち込んで説得してもうまくいかないケースが多いです。それには僕も落胆されられました。せっかく会社に貢献できそうな提案でも、目の前の損得勘定のみで意思決定する人があまりにも多いのです。ですが、そもそも合理的であるべきとういうのは、ある意味で偏った考え方です。人はみな自分がかわいいし、自分や自分の家族を優先させるからです。だから、価値基準に対して柔軟であるほうがうまくいくかもしれません。

第三に自分がどう有りたいかの軸を持つといいと思います。大企業の社会人にとっては勢いのある人に気に入られるかどうかが重要です。その手段はその人によって違います。どんな人でも結局は人間なので必ずしも客観的に正しい決断なんてできないからです。 大企業サラリーマンとしては、社内で勢いのある人だけをみてればいいですが、それが世の中の全てでないというのは言うまでもありません。社会はそれとは違うふうに動くかもしれませんし、会社にはむかうような行動が外の社会で評価されることだって当然ありまます。でも、なんだかんだいって重要なのは、自分がどう有りたいかの軸を持つことだと思います。サラリーマンとして偉くなるのか、転職できるように手に職をつけるのか、自分で会社を作れるようにするのかは自分自身できめることだし、決めるべきです。それらに対しどのように行動するべきかは誰にもわかりませんが、どうありたいかは自分で決めることができます。

最後に仕事が出来るかどうかに学歴はほとんど関係ないということです。僕は東大・京大・一橋・東工大・早稲田・慶応 ・ハーバード・ペンシルベニア・オックスフォード・コーネル・コロンビア・スタンフォードなどの超一流大学または大学院卒業の人と何人とも働いた経験がありますが、それで得たものは学歴で評価しなくていいんだなと思えた事です。僕の最も尊敬するエコノミストは河野龍太郎氏です。彼の出身大学の横浜国立大学はエコノミストの中では高学歴とは言えないかもしれませんんが、彼の言っていることはとてもしっくりくりし、新しい見地をひろげてくれます。結局のところ、お勉強しかしてこなかった人は、明確な答えのある問題をあたえられないと力を発揮できません。社会には答えのない問題を与えられることが多いですし、お勉強で学んだことだけで解決できることはほとんどないのです。だから、学歴のある人もおごらず、学歴のない人もビビらずに、自分の軸を大切にしながら、うまく社会をあるいて行きましょう。

就活をしていると採用プロセスの中にグループディスカッションという選考に出くわすことがあると思います。グループディスカッションとは、少人数(5人~10人くらい)で共通のテーマで議論をしたり、何かの課題に対してグループで解決案を出したりというものです。

他の採用プロセスと同様に、グループディスカッションにも運に左右されることも大きいと思います。たとえば、テーマについて、詳しかったりとか、全くの無知だったりとか、あるいは参加している人で強者がたくさんいるとか、変な人がいてかき回されるとかです。そのように運に振り回されることもあったり、実力の有り無しが影響したりしますが、グループディスカッションで気をつけるべき共通点が二つあります。それだけは外さないように気をつけましょう。

まず、一つ目ですが、1番目か2番目に発言をすることです。10人のグループディスカッションではだいたい以下のような結果になると思ってください。
  1. 印象なし:6~7人 ⇒ NG
  2. 嫌な印象:1~2人 ⇒ NG
  3. 好印象:2~3人 ⇒ OK
まず重要なのが、「印象なし」、というのを避けるということです。どんなに難しいテーマだろうと、どんなに周りが頭が良さそうだろうと、1番目か2番目に必ず発言してください。どうしても、思い当たらなければ、「難しいテーマですね。みんなで5分づつ考えて意見を出し合うのはいかがでしょうか?」というのでもいいと思います。また、誰かに先に発言されたら、「それはとても面白い意見ですね。特に○○の部分は・・」みたいに最初のリアクションをとりましょう。

こういうディスカションをすると、「まず、まわりの動きをみてから・・」という戦略をとる人がいます。ダメです。それは何もしないまま「印象なし」で終わります。こういうディスカッションでは最後の最後で大逆転はありません。常に議論の流れにいてください。「印象なし」で終わるだけは避けましょう。これは運や実力とは関係なく、勇気だけで解決できます。最後には「まだ、意見出されてない方にも聞いてみたいですね。」というくらいの余裕を見せましょう。

つづいて、二つ目ですが、怒ったり興奮したりせず冷静に議論する、ということです。「嫌な印象」を避けましょう。これは簡単なようで実は難しいことです。嫌な印象というのは、多くの場合、感情的に議論することによって、相手に印象づけます。意見そのものが正しいかどうかではありません。たとえ、正しい事を言っていたとしても、興奮気味に話して他の参加者を論破する人は社会適応能力がないとみなされてしまします。

ここで重要なのが、ただしい結論を向かわせるために議論をしているのではない、と正しく認識することです。結論や方向が正しいかどうかではなく、ただしく議論することが重要なのです。それができるかどうかが問われています。そもそも非常にレベルの高い議論を学生が短時間でできるわけがないですし、それを狙うべきではありません。自分の意見をだしつつ、常にまわりの意見も柔軟に取り入れてください。たとえ、あなたが一人だけ正しかったとしても、まわりの意見を取り入れる柔軟性を見せましょう。

たまに、興奮する人が同じグループにいてあなたを論破しようとするかもしれません。そんなときはムキなって反論したりすると、「嫌な印象」に道連れにされてしまいます。そんなときは、相手の主張を最後まで聞いたあとに、ニコッ笑顔を作りましょう。そしてこういってください。「たしかにそういう意見もあるかもしれません。私とは○○という論点で意見が分かれてますね。みなさんの意見も聞いてみましょう。」これであなたの勝利は確実です。

本当のことをいいます。就活のグループワークなんてクソです。議論のための議論なんて無意味です。空気を読んで周りに迎合するようなチームが強い訳ありません。だから、本当の議論においては、空気なんか読むこともないし、アホな奴がいたら論破して追い出してやるべきだと思います。ただ、これはルールが違うゲームです。ただしい結論のために議論ではなく、いい印象を残すための議論なのです。本当に正しいことは内定を勝ち取ってからやってください。就活のクソグループディスカッションはおままごとだと思って冷静に付き合いましょう。

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