カテゴリ: お金のこと

世界は手放しで喜べるほど、景気がいいとは言えない。というよりも、懸念すべき事ならいくらでも挙げられる。
  • ロシアとウクライナのいざこざで欧州の景気にインパクトを与えるかも知れない。
  • イスラム国の勢力が拡大して、中東の地政学リスクは増大するかもしれない。 
  • スコットランドの独立問題は、カタルーニャに飛び火して、周辺の経済は混乱するかもしれない。
  • 中国の不動産バブルは軟着陸できないのかもしれない。
  • アメリカの長期金利上昇は住宅市場に影響を及ぼして、回復のスピードをにぶらせるかも知れない。

バブルの崩壊は、みんなが自信をもって強欲になった時に訪れる。だから、今はそのときじゃないと考えるのが妥当だろう。これだけのニュースがあれば、景況感への自身はもちづらいからだ。これを踏まえて、フルインベスト状態にもっていけるかというと、そういう勇気も出ない。なんかモメンタムであがってるようなスピード感を感じるからだ。しばらく、ポジションをとったまま、様子見としてみよう。。


 
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たまにFacebookを見ていると、妙なサイトに誘導されることがある。「単なる自慢スレだと思ったら神スレwww」とか「昨日までニートだったけど一日で40万円もかったけどなんか質問ある?」みたいな、キャッチコピーでリンク先に誘導するのだ。実際にそれをたどると一見2chのようなサイトに行き、アップ主の成功話・それに質問するやりとり・実際にほかの人が試して儲かった話、なんかが展開されている。

まあ、大丈夫だと思いますけど、騙されないでくださいね。掲示板でのやりとりのように、見せかけているのがなかなか巧妙で、広告のやりかたとしては面白いですが、バイナリーオプションなんて、そんな簡単には儲かりませんよ。破滅するのは簡単ですが。

バイナリーオプションというのは、ハイかローだけを当てる為替のゲームだと思ってください。たとえば、今ドル円が100円00銭だったとします。決められた時間にあがっているか下がっているかを当てます。たとえば、ドルがあがることに1万円かけたとしましょう。数分から数時間後に、実際にドル円が100円03銭になったとしましょう。そうすれば、かけた金額の1.7~1.9倍の金額が帰ってきます。はずれたら、0円です。

これはですね。 カジノのルーレットで赤か黒かにかけるのとほとんど同じですね。確率がフィフティーフィフティーだったら、時間が経てば大数の法則でかならず負けます。勝ったら1.7~1.9で、負けたら0ですから、戻りの額の期待値は0.85~0.95ですね。それに1をかけているわけですから当然です。

「こつをつかめば、勝てるようになる。」とか言う人がいますね。んなわけ、ないでしょ。確率がランダムだから、たまに連勝することも当然あります。そんときにコツを掴んだと錯覚しただけなんです。

実際に勝っている人がいる、かもしれませんね。そりゃそうですよ。確率的に存在しますから。フィフティーフィフティーの賭けを10回連続で当てる確率は約0.1%です。ほとんど絶望的な確率ですが、1万人やれば10人くらいはでてきます。それだけの話です。

掲示板の話はていのいい作り話だと考えましょう。預金通帳を画像なんてあんなの簡単につくれますよ。実際に数百万の預金を持っているかもしれませんし、画像を加工することなんて今の時代簡単ですから。

キャンペーンのキャッシュバックで確実に儲かるって話もありましたね。最初の1回だけは、同額だけキャッシュバックされるから確実に勝てるっていう話ですね。それなら、全財産使ってやってみます?だって絶対損しないんでしょ?

ところで、その口座から、ちゃんと出金できますかね?そのバイナリーオプションの口座は、国内ですか?海外ですか?ちゃんと金融庁の管轄で投資家保護の検査を受けているところですか?電話やメールは日本語で対応してもらえますか?

儲け話をきくと興奮状態になって物事をちゃんと判断できなくなる人がいます。そういう人がだまされてしまうわけですね。投資は落ち着いて、冷静な頭で判断できるようにしましょう。


(免責:このブログは投資を推奨するものでもなければ、情報提供を目的としているわけでもありません。こちらを参考にした投資等による一切の責任は負いかねます。投資は自己責任でお願いします。)
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生活保護を月29万円もらっている人の記事が話題になっている。たとえばこの記事によると、朝日新聞の記者は高給取りだから、一般常識としての「生活が苦しい」というのを理解してないのではないか、という批判があるのだという。ネットでも、自分の給料より多いじゃねえか、など数多くの批判が噴出した。

たしかに、月29万円というのは、決して贅沢できるほどの収入ではないが、そこまで貧困というほどでもない。批判がでるのも無理ではないし、その家族の支出を見るとつっこみどころがたくさんある。

家賃…54000、 
食費…43000
娯楽費(主に子供の習い事)…40000  ←(結構つかってんねー)
日用品代(石油ストーブなど)…37000、
携帯電話代…26000  ←(なんでこんなに高いんだろ?)
被服費…20000  ←(毎月この額は使いすぎな気が)
学校関係費…13000 
交際費…11000
ガス代…8300 
おやつ代…7000 ←(毎日200円以上って。。)
電気代…5200
灯油代…4000
医療費(風邪薬など)…2700
固定電話代…2000 
外食費…2000
交通費…1000円  
※残り…15380 
 
けど、僕に言わせれば、この家族にはなんら罪はない。たしかに、働いてもないくせに、この金額を少ないとか言うべきではないかもしれないが、基本的にもらえる範囲の中では最大限に使うのが合理的だ。その合理的な使い方がひとそれぞれ違ったとしても、ほかの人がとやかく言う事ではないだろう。

生活保護で生活している人がその給付が下げられるのは嫌なことだ。僕らが増税を嫌がるのと同じだ。彼らは生活保護をもらう権利があり、その権利の中で生活をしている。子供には他の家とかわらない生活をさせたいだろうし、もらえるものなら甘えたいという気持ちもわからなくはない。

その家族に対して他の人が批判するのは筋違いだ。別に自分が払っているわけではないし(税金を払っているって言うかもしれないが、自分の税金が29万円のうちのいくらに相当するか考えて欲しい。)、羨ましかったらマネして、生活保護をもらえばいいだけの話だ。

僕が問題だと思うのは、もらっている家族ではなく、このシステムそのものだ。生活保護は早く働きたいと思う程度の金額まで下げるべきなのだ。 もらっている人はぞのギリギリの額までつかえばいい。どう使おうがそれは構わない。でも、もらう金額は働いたほうがマシとおもうくらいに引き下げるべきなのだ。働かなくて月29万円もらえるんだったら、月30万円の仕事なんてやりたくないに決まってるし、 月30万円の仕事なんて簡単に世の中に転がっていない。それが問題なのだ。
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高金利を謳っている外貨預金には要注意です。どんなに信頼のおける銀行であっても、自分でシミュレーションできないような商品に手をだしてはいけません。たとえば、ネットでこんな商品をみつけました。

1ヶ月もの外貨定期預金: おためし外貨プラン
米ドル年利7.0%(税引後5.5779%)
豪ドル年利13.0%(税引後10.3590%)

これだけみると、すげー!豪ドルだと13%か!ってすごい儲かるように見えるかも知れませんよね。実際にシミュレーションしてみましょう。

1.円から外貨に変える。
まず 、外貨預金なので、自分のもっている円を豪ドルに変えなければいけません。1豪ドルが95.50円だったと仮定すると、95,500円=1,000豪ドルとなります。おっと、あぶない。為替手数料をわすれてました。この銀行だと為替手数料は50銭かかります。豪ドルが95.50円だとしたら、95.50+0.50=96.00が交換レートになります。従って、投資額96,000円で1,000豪ドルの外貨預金ができるのです。

2.預金金利がはいる。
1ヶ月ものの外貨定期なので、1ヶ月後に金利をもらえます。金利はなんと13%。ウキウキですね。ただ金利は13%まるまるもらえるわけではありません。税金がかかります。従って、金利は10.3590%ですね。まあ、それでもだいぶいいですよね。今、1,000豪ドルありますから、1,000×10.3590%=100.359豪ドル!ではないですね。あくまで表示上の金利は年利です。1ヶ月だと12で割る必要がでてきます。従って金利は1,000×10.3590%÷12≒8.63豪ドルになります。つまり1,000豪ドルが1,008.63豪ドルにしか増えないことになります。

3.外貨から円に変える。 
さて、では外貨預金残高の1,008.63豪ドルを円に戻しましょう。為替レートは全く変わらず1豪ドルが95.50円だったとしましょう。もちろんここでも為替手数料がかかります。豪ドルが95.50円だとしたら、95.50-0.50=95.00が交換レートになります。1,008.63豪ドル×95.00=95,820円となりました。ん?ちょっとまてよ。96,000円投資したのに、95,820円?お金減ってんじゃねーか!


4.まとめ 
まず高金利に見えても、そういうのはたいてい1ヶ月ものとかなので、12割すれば大した額にはなりません。また、外貨預金の為替手数料は結構高いので、そのくらいの額はかるくぶっ飛びます。ですので、高金利だからといって外貨預金に飛びついてはいけません。ちゃんと税金・手数料などを計算して、自分でシミュレーションしてから投資を考えましょう。


※ この記事は投資を金融商品の勧誘や情報提供を目的としていません。投資は自己責任で行ってください。本記事に基づいた行動により損失が発生したとしても、著者ならびにブログ関連は一切の責任をもちません。 
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相場の格言で、Sell in May「五月になったら売り逃げよう!」というのがある。実際の統計をとってみても、5月に買うと負ける確率が高いのだそうだ。ヘッジファンドの決算があり現金化の需要がたかくなるから、などの解釈はいろいろとあるが、多くの投資家が5月になると身構えるのは確かだろう。

いろんなところで、今回はSell in Mayは来ないのではないかという予想はあった。ロシアや中国や消費税増税など、それなりにリスクオフになるようなネタはたくさんあったが、結果的にはやはり来なかった。まあ、単なる確率の話なので、実際にこなかったこと自体にはさほど不思議って事でもないだろう。

そういう理由もあってか、6月の始めで東京の株式市場が盛り上がった。日経平均は300円以上も値を上げた。セルインメイが怖くて買い切れなかった人たちが買いだした、あるいはセルインメイを狙って売っている人たちがすっといなくなった、っていうのも原因のひとつだろう。

もしかすると5月のいったり来たりしてたところが、直近の底値になるのかもしれない。日経平均でいうと14,000では底値が硬かったことは確認できたし、REITはいちはやく上値を切り上げてきてる。ドル円も101円台前半が、いいところだったのかもしれない。

僕としては仕掛けきれなかったことを反省しているが、まだチャンスがあると思っている。 押し目がきたら、リスクをとりに行こうと思う。

※しつこいようですが、投資は自己責任でお願いします。このブログは投資の奨励や情報提供を目的としていません。この記事を参考にしたいかなる損失も当方では責任はうけかねるので、よろしくお願いします。 
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