「お客様は神様です。」とは三波春夫の言葉だそうだ。

日本人のほとんどはこの言葉を知っているし、お客さんに丁寧に接する文化は、僕たちが誇れるものの一つなのかもしれない。とくに海外から帰ってくるとそれを強く感じる。日本の接客はやっぱすばらしいし、安心できる。

そこで僕はいいたい。

だからって客が調子に乗んなよ、と。

自分が神様かなんかと勘違いすんじゃねーと。


たまに飲食店とかで、店員を奴隷かなんかだと勘違いしている人がいる。いろいろクレームをつけてみては、やれ客を何だと思っているとか、やれ企業努力が足りないとかなんとか。でもさあ、だったらいかなきゃいいじゃん。本当にみんながひどいと思ってその店に行かなければ、どうせつぶれるんだからそれでいいじゃん。

もし、その店が存続するんだったら、それは価値のある店なんだと思う。理由はわからない。接客がわるいけど、安くておいしい店なのかもしれないし。まずくて接客もわるいんだけど、まちで唯一のレストランだからなのかもしれない。

お店は何もお客さん全員のためにあるわけじゃない。顧客満足は手段であって、最終目的ではない。サービスレベルあげるにはお金がかかる。ものを買ったり、残業したり、さらなる人員を増やしたり。そのせいで業績がわるくなって赤字になったら店は存続できなくなるかもしれないのだ。

お客さんは神様なんかじゃない。僕らは対等だ!店員は家来でもなければ奴隷でもない。

その店が本当にいやだったら、いかなければいいだけ。店は顧客満足を高めることが利益につながるときにのみサービスレベルを上げるものだと思うべきだ。