就活をしていると採用プロセスの中にグループディスカッションという選考に出くわすことがあると思います。グループディスカッションとは、少人数(5人~10人くらい)で共通のテーマで議論をしたり、何かの課題に対してグループで解決案を出したりというものです。

他の採用プロセスと同様に、グループディスカッションにも運に左右されることも大きいと思います。たとえば、テーマについて、詳しかったりとか、全くの無知だったりとか、あるいは参加している人で強者がたくさんいるとか、変な人がいてかき回されるとかです。そのように運に振り回されることもあったり、実力の有り無しが影響したりしますが、グループディスカッションで気をつけるべき共通点が二つあります。それだけは外さないように気をつけましょう。

まず、一つ目ですが、1番目か2番目に発言をすることです。10人のグループディスカッションではだいたい以下のような結果になると思ってください。
  1. 印象なし:6~7人 ⇒ NG
  2. 嫌な印象:1~2人 ⇒ NG
  3. 好印象:2~3人 ⇒ OK
まず重要なのが、「印象なし」、というのを避けるということです。どんなに難しいテーマだろうと、どんなに周りが頭が良さそうだろうと、1番目か2番目に必ず発言してください。どうしても、思い当たらなければ、「難しいテーマですね。みんなで5分づつ考えて意見を出し合うのはいかがでしょうか?」というのでもいいと思います。また、誰かに先に発言されたら、「それはとても面白い意見ですね。特に○○の部分は・・」みたいに最初のリアクションをとりましょう。

こういうディスカションをすると、「まず、まわりの動きをみてから・・」という戦略をとる人がいます。ダメです。それは何もしないまま「印象なし」で終わります。こういうディスカッションでは最後の最後で大逆転はありません。常に議論の流れにいてください。「印象なし」で終わるだけは避けましょう。これは運や実力とは関係なく、勇気だけで解決できます。最後には「まだ、意見出されてない方にも聞いてみたいですね。」というくらいの余裕を見せましょう。

つづいて、二つ目ですが、怒ったり興奮したりせず冷静に議論する、ということです。「嫌な印象」を避けましょう。これは簡単なようで実は難しいことです。嫌な印象というのは、多くの場合、感情的に議論することによって、相手に印象づけます。意見そのものが正しいかどうかではありません。たとえ、正しい事を言っていたとしても、興奮気味に話して他の参加者を論破する人は社会適応能力がないとみなされてしまします。

ここで重要なのが、ただしい結論を向かわせるために議論をしているのではない、と正しく認識することです。結論や方向が正しいかどうかではなく、ただしく議論することが重要なのです。それができるかどうかが問われています。そもそも非常にレベルの高い議論を学生が短時間でできるわけがないですし、それを狙うべきではありません。自分の意見をだしつつ、常にまわりの意見も柔軟に取り入れてください。たとえ、あなたが一人だけ正しかったとしても、まわりの意見を取り入れる柔軟性を見せましょう。

たまに、興奮する人が同じグループにいてあなたを論破しようとするかもしれません。そんなときはムキなって反論したりすると、「嫌な印象」に道連れにされてしまいます。そんなときは、相手の主張を最後まで聞いたあとに、ニコッ笑顔を作りましょう。そしてこういってください。「たしかにそういう意見もあるかもしれません。私とは○○という論点で意見が分かれてますね。みなさんの意見も聞いてみましょう。」これであなたの勝利は確実です。

本当のことをいいます。就活のグループワークなんてクソです。議論のための議論なんて無意味です。空気を読んで周りに迎合するようなチームが強い訳ありません。だから、本当の議論においては、空気なんか読むこともないし、アホな奴がいたら論破して追い出してやるべきだと思います。ただ、これはルールが違うゲームです。ただしい結論のために議論ではなく、いい印象を残すための議論なのです。本当に正しいことは内定を勝ち取ってからやってください。就活のクソグループディスカッションはおままごとだと思って冷静に付き合いましょう。