西麻布のクラブ「Muse」の経営者が風営法違反でつかまった。記事によると警視庁の人がクラブに入って経営者を現行犯逮捕したとのことだ。すでエーライフとかヴァニティとかフラワーみたいな有名なクラブは同様の理由で営業停止となっている。おそらく東京のクラブと名のつく所は次々と摘発され、その存在は近い将来日本から消えてしまうのかもしれない。

ところで、なんで逮捕されるんだろうか?風営法では、人が踊ったりする場所は営業許可が必要とされており、その場合は24~25時以降の深夜では店を閉めなければならない。つまり、クラブを運営するには次の2者択一が迫られる。

・ ここは人が踊ったりするクラブでーす。ちゃんと許可も得ましたー。だから25時までには閉めまーす。 
・ え?ここ?ク、クラブじゃないよ。た、たしかにDJブースもあるし、お酒もおいてるけど、踊るのは、な、なしにしてますよ・・。

クラブを経営しておいて、一番盛り上がってくる25時くらいにわざわざ店を閉める人なんているわけないので、前者を選択する人はおらず、結果的に後者を選びガサ入れされて摘発される、というのがパターンだ。

では、つぎの質問。なんで風営法はそれを規制するのだろうか。直感的にはわかる。つまり治安を維持するための規制だ。喧嘩、売春、ドラッグの売買、なんかが連想され、実際にクラブでの犯罪率の高さは他の場所に比べて高くなりやすそうだ。まあ、見た目で判断するのもなんだが、クラブにいる人は悪そうなやつが多いし、実際クラブに行く友達はどっちかっていうと、マジメくんではなくてやんちゃなやつが多い。

それはそうと、なんで最近摘発が増えているのだろうか。風営法は施行されたのは50年以上にも遡る。ここ最近の摘発の多さには恣意性を感じさせる。法律で禁止されていても実際に大目にみられ、実際に摘発されないケースは少なくない。一般人が19歳でタバコを吸って酒を飲んでいる人がいたとしても、それで厳しく摘発されることはほとんどないだろう。

おそらく僕らのしらない何かが水面下で進められているのだろう。超悪いやつらが、クラブで超わるい事をたくらんでいるという情報を当局がつかんだとか、超頭のかたい国会議員が、当局のトップにあーだこーだ言ったりだとかだ。真相はわからない。むしろ摘発の恣意性について、素人が簡単には真相をつかもとするのがそもそも無理な話なのかもしれない。

最後に、質問。これっていいことなのか。もしかするとクラブのあった周辺の犯罪率は下がるかもしれない。それは単純にいいことかもしれない。では、ダンスミュージックの文化はどうなるんだろう?酒を飲み夜中に踊りながら、はっちゃけたい若者はいったいどうすればいいのか?僕は、このような規制は緩和すべきだと思っている。つまり風営法を改正し、クラブの営業時間の規制を緩めるべきだと思っている。

もちろん犯罪率が高いクラブは、それを理由に営業停止されても仕方がない。でも、音楽がガンガンになって朝まで踊れる場所を、若者から永遠に取り上げるのはちょっとやりすぎなんだと思う。治安は守らなければいけないからといって、深夜外出禁止の法律はいくらなんでもいきすぎだろう。それと同じだ。若者は自由を再び勝ち取るために立ち上がって欲しい。このまま何もかも奪われたままで、草食のレッテルを貼られ続けるのにいい加減怒るべきだと思う。