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朝日新聞が慰安婦問題で訂正記事を出した。

慰安婦問題の論点について世の中ではどのように理解されているのだろうか。韓国の女の子を戦場に連れてってやらしいことをしていたというのが悪い、という論点で考えている人が未だに多いかも知れない。それはそれで確かに問題かもしれないが、議論の論点ではない。

もちろん、その行為自体は、現在の道徳概念で考えてみると、人権侵害も甚だしいと言えるかも知れないし、今後そのようなことは決してあってはならないことだと思う。 でもね。それはどの国でもやっていたこと。日本だけがそれを責められる筋はないと思う。みんなで、お互いに反省すべき。日本も慰安婦の存在自体は認めているし、それなりに謝罪はしてきていると思う。

問題の論点は、日本軍が関与して強制的に女の子を連れて行き、性奴隷として使っていたということだ。そうだとしたら、いくらなんでも酷い。でも、それは事実ではない。実際は、兵士よりも数倍の給料をもらっていたし、軍が強制的に連行したという事実はない。

事実はないのになぜ問題になったか。それはガセネタが広まったから。なぜガセネタがひろまったか。それは朝日新聞が、間違えてそういう報道をして今まで訂正をしてこなかったからだ。

そのおかげで日本は、多くの国から批判をうけた。なんて野蛮で酷いことをする国だ、と。だが、いわれのない事実を責められたからといって、それを認めるわけにはいかない。風俗に行った人がレイプ犯だと言われるようなものだ。それを認めないがゆえに、さらに批判をうけた。酷いことをしたうえに謝らないなんてどういう国なんだ、と。

事実でない記事で日本のイメージを地に落とした朝日新聞の罪は重い。さらにずっと訂正してこなかった罪も相当思い。今さら国際的な世論が、ああ、そうだったのか、と納得してくれるわけがないからだ。日本は事実でないことで誤ったりせず、ちゃんと時間をかけて丁寧に事実を説明していってほしい。
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フェイスブックのニュースフィードで話題になっていた記事があった。元自衛官が集団的自衛権の行使を反対する内容だ。興味深いので一読してもらいたい。

他人の喧嘩を買いに行ったらどうなるのか?~元自衛官「集団的自衛権」で訴え

一読して思ったが、おそらく、この人は人一倍正義感が強く、責任感もある人なのだろう。例え話もうまいし、聞き手(読み手)をひきつけるような表現力もある。いくつかは賛成できることもあったし、勉強になったこともあるが、僕の結論は変わらない。集団的自衛権の行使は容認するべきだ。
いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。
でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。
自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。
そこは、安心してください。
一読すると頼もしいし、自衛官がそのように言ってもらえると心強いと感じる。でも、まってくれ。そんなの無理に決まってる。軽はずみなことを言わないで欲しい。他国の協力なしに自衛隊だけで日本を守れるなんて認識が甘すぎる。それこそ絵空事だ。

世界のパワーバランスは大きく変わってきた。今まではアメリカだけが超大国と君臨していたため、良くも悪くも安定していた。しかし、アメリカの相対的な力はどんどん低下していっている。だから、いままでどおりにアメリカにおんぶだっこでいつづけるわけにはいかないのだ。

これからは同盟国同士でチームをつくらなければならない。仲間と一緒に平和を守るのだ。どこかで敵が攻撃したら仲間と共にお互いに命をかけて一緒に守る。その同盟が強ければ強いほど敵にとって脅威になり、結果的に平和は守られるのだ。自分のことは自分で守れるという勘違いで、自国を不用意にリスクに晒してはいけないのだ。
自分は戦争に行かないくせに、安倍さんになんでそんなこと言われなあかんのですか。
なんでそんな汚れ仕事を自衛隊が引き受けなければならないんですか。
自衛隊の仕事は日本を守ることですよ。
見も知らぬ国に行って殺し殺されるのが仕事なわけないじゃないですか。
ここも同意できない。もちろん感情論としては理解できる。でもこの理屈だと自衛隊が自分で自分の仕事を決める発想になってしまっている。それじゃあ、まるで軍事政権だ。

自衛官の仕事はとても大事だし、このような役割を担わせるというのには確かに心苦しい部分はある。でも、だったら自分がやれというのでは議論にならない。安倍さんから「あなたが首相をやれば?」って言われるのと同じだと認識すべきだ。
みなさん、閣議決定で集団的自衛権を認めてもですよ、
この国の主人公は内閣と違いますよ。
国民ですよ。みなさんですよ。
憲法をねじ曲げる権限が、たかが内閣にあるはずないじゃないですか。
安倍さんは第一回目の時、病気で辞めましたよね。
体調不良や病気という個人のアクシデントでつぶれるのが内閣ですよ。
そんなところで勝手に決めたら日本の国がガラリと変わる、
そんなことできません。
この部分は全くそのとおり。憲法解釈がこんなふうに簡単に変えられるべきではない。もちろん安倍さんも本当は憲法改正したいんだろうけど、現実的にハードルが高すぎたのだろう。
 
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本日7月1日、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定がされた。僕らは安全保障の大きな転換期を迎えたのだ。

集団的自衛権とは、ざっくりいって、同盟国などが攻撃された場合に、自国が攻撃されてなくても同盟国を守るために武力行使する権利をいう。これまでの日本の立場では、権利は有するけど憲法上行使できない、というわけのわからないものだった。そして、今日をもって憲法の解釈を変え、武力行使を容認するようにしたのだ。

新聞報道等の世論調査によると、集団的自衛権の容認については反対意見の方が多いようだ。僕の意見はこうだ。集団的自衛権の行使は容認すべきだ。ただし、それは憲法改正という手続きを経るべきであり、このような手続はあまり感心できない。だが、この点における安倍内閣の方向性自体は正しいと思っているまあ、本当のところ安倍首相も憲法改正したいんだろうけど、実際にはハードルが高すぎて現実路線を進んだということだろう。

これにより、平和憲法が勝手な解釈によって踏みにじられ、結果的に戦争に巻き込まれることになるんじゃないだろうかと心配する人もいるだろう。実際に、その可能性が高まったことは否定できない。今日から、自分の国が攻撃されなくても、自衛隊は武力行使をする可能性があるからだ。

戦争は誰だって嫌だ。自分自身や自分の家族や友達が被害者もしくは加害者になるかも知れない。そんなのは絶対に嫌だ。でも、武力行使を認めないことによって、はたしてそれが実現されるのだろうか。僕らは日本だけの平和を考えれば、それでいいというわけではない。日本が攻撃された時にはアメリカなどの同盟国に守ってもらう必要がある。平和は理想論を叫んで守るものではなく、みんなが命をかけて守るべきものだと思う。

作家の塩野七生さんはかつてこのような事をいっていた。平和というのはあまりに重大な問題で、平和主義者の手には任せられない、と。僕もそれに同意する。

美しい理想をかかげるのは悪いとは思わない。でも、現実と理想はちがう。世の中に悪いことをする人がすくなからずいるように、世界には悪いことをする国がすくなからずある。意見が一致せずに喧嘩をすることがあるように、それぞれの国や民族にはにはそれぞれの正義が存在し、それぞれは一致しないことがある。

僕らは常に暴力を避けるべく方法を探るべきだし、戦争がなくなる方向を目指すべきだと思う。ただ、今与えられた環境において現実的に平和を守る手段は何かっていうのは、ちゃんと現実をみて考えるべきなんだと思うのだ。僕はこのような難しい決断をした安倍首相を評価したいと思う。
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サラエボ事件が起きたのは今からちょうど100年の1914年6月28日の事だ。それを期に、今まで人類が経験したことのない膨大な犠牲者を生み出した第一次世界大戦が勃発する。この戦争で、戦闘員・民間人あわせて1900万人もの死者が出たのだという。

サラエボ事件からどのような経緯で、このような戦争が起きたのか、また当時どのような国際的な背景があったのかはMarket Hackの記事で分かりやすくまとめられていて、ざっくりと知ることができる。歴史好きだと自称する人でも、近代の歴史について勉強している人はあまりいない。たった15分でさらっと読めるので、是非読んでみて欲しい。

当時はこの戦争がこんなに長引くとは誰も予想していなかった。あらゆる事件のきっかけとは、えてしてそういうものだ。これが、どれほど重要なターニングポイントになっていたかというのは、後になってからわかるものである。では、いま直面している様々な国際問題はサラエボ事件になりえないのだろうか。ウクライナは?イラクは?僕らは注意して見なければならない。

戦争は絶対に繰り返すべきではない。そして、平和はきれい事を叫べば自ずと人類はその大切さに理解するはずだという甘ったれた考えだけでは守れない。第一次世界大戦の悲惨な経験をしても、人類は第二次世界大戦を阻止することができなかった。僕たちはこのことを重く捉えるべきだと思う。なぜ、僕らは戦争をしなくてはならなかったのか。僕らはもっともっと考えてみる必要がある。

第二次世界大戦を経験してもなお、世界ではあらゆるところで戦争や内戦を繰り返している。自分の人生において手の届くところで戦争が起きていないからって、未来永劫の平和を保証されているわけではない。戦争は現実的なリスクなのだ。平和は誰かが築いたものの上であぐらをかいていたら守られるようなものではない。僕たちは、あらゆる人が血と汗を流し作ってきた尊い平和について、より強い意思で守る必要があるのだと思う。

これからの平和をまもるには、いったいどうすればいいのだろう。雨の降る日は平和について考えたい。




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憲法記念日なので、憲法のことについて考えてみました。

僕は前々から思ってたんですが、そろそろ憲法をちゃんと改正したほうがいいと思ってます。9条に関して色々と議論がありますが、日本は軍隊を持った方がいうのが僕の考えです。

日本国憲法は1947年5月3日に施行されました。今からざっと70年ほど前、戦争に負けて焼け野原になった日本は、連合軍の監督のもとこの憲法を作りました。アメリカがつくって日本に押し付けたって話がありますが、真相のところはよくわかりませんし、それについて議論するつもりはありません。でも、少なくとも言えることは、当時の日本は連合軍にボッコボコにされて降伏したばかりの三流新興国でした。そして、日本国憲法はそういう国という前提で作られた憲法だったのです。 

ところが、日本はそこから目覚しい経済発展を成し遂げました。中国に追い越されましたが、今でもGDP世界3位の経済大国です。技術力も世界一かどうかはわかりませんが、超一流国家と言えます。たしかに、日本にも色々問題はあります。汚職もあります。犯罪もゼロではありません。一部のマスコミはクソです。企業のグローバル化はひどいものです。でも僕は他の主要国と比較しても日本は自信を持って誇れる国だと思っています。金銭面でも技術面でも世界に貢献できるちゃんとした法治国家です。70年前からみられた、何をするかわからない国なんかではありません。だから僕は、日本は一流国家として自分たちの手でちゃんと憲法をつくるべきなんだと思います。日本はどういう国家なのかという土台を、自分たちの手でちゃんと構築し直したいのです。とくに9条についてです。

9条の改正について言及すると、平和主義者が怒り出します。日本は平和主義の国家なのだ、9条は守らなくてはならないのだ、と。でもね。平和主義なんて、あたりまえすぎです。誰が好き好んで殺し合いをするんですか。僕だって戦争なんて絶対に嫌です。自分や家族や友人が戦争に巻き込まれてひどい目に遭うなんてゴメンです。僕は筋金入りの平和主義者です。

世界の全ての国々がみんな本当の意味での平和主義者だったら、それでもいいです。みんなで武器をすてられたら最高です。でも、現実は違います。他の国では内戦や戦争があります。軍拡をしている国がたくさんあります。たまたま自分の手の届く範囲で戦争がないからって、学校の先生におさわったような事を繰り返すのはそろそろやめましょう。戦争はありうる話です。理想を前提として物事を構築すべきではありません。リスク管理として最悪です。戦争とは人生で考えうる最大のリスクです。ちゃんと、現実をみて、それを前提として物事を考えましょう。万が一、他の国が日本を攻めてきたら、どうします?僕は日本は自分の国の軍隊として、命懸けで日本を守るべきだと思います。

アメリカに守ってもらえばいいと考える人もいます。でも、なんでアメリカ人は自分の命をかけてまでほかの国を守らなきゃならないんですか?アメリカとは対等な同盟国でありたいです。自分の国を守らなければならない時に、「自分は命かけれないけど、あなたは命かけて守るべきだ」なんて恥ずかしくて言いたくないです。日本がそんな国で有り続けて欲しくないです。集団的自衛権の話もそうですが、お互いがお互いのピンチの時は共に命をかけて戦うなんてあたりまえの考え方です。片方が一方的に守り守られるなんてどう考えても変ですよね。逆の立場を考えましょう。自分たちが命をかけて守ろうとしている他国の人が、平和主義とかほざいて自分の命をかけなかったらどう思います?僕らが今まさにやっていることはこういうことなんです。

他国に攻められて、侵略されたとしても戦争をすべきではない、というのはひとつの考え方かもしれません。それなら自衛隊は廃止ですね。米軍にも出て行ってもらうべきで、お金も払うべきではありませんね。それでほかの国に万が一攻められても助けを請うべきでもないですね。それで、日本が滅びてもそれはそれで仕方のないことだというのもひとつの筋の通った考え方です。でも、僕は嫌です。反対です。暴力は反対ですが、日本が滅びるのはそれ以上に反対だからです。

自衛隊があるじゃないか、という人もいるかもしれません。じゃあ、そろそろ自衛隊を軍隊って認めましょうよ。他国からしたら軍隊でしかない状況を、憲法解釈上うんぬん言ってごまかすなんてもうやめましょうよ。あと、軍隊をもったら、また日本は戦争を起こすかも知れないという人もいます。僕らはちゃんとした国家です。他国を武力行使をするなんて絶対に許しません。ほかの国ではできることが日本ではできないという自虐的な考えももうやめましょうよ。

僕の幼稚な議論に最後までつきあってくれてありがとうございます。これからもみんなで憲法について考えていきましょう。


 
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