■ アンラッキーセブン

アンラッキーセブンという言葉をご存知でしょうか。

1987年: ブラックマンデー
1997年: アジア通貨危機
2007年: サブプライム問題
2017年: ???

7のつく年に世界的な金融危機が起こってます。そして年々その規模がでかくなってますね。サブプライム問題はリーマンショックにつながり、それはそれは恐ろしいことになりました。あれからもう5年も経ったんですね。いやいや早いものです。

10年おきに金融危機が起こっているのは単なる偶然だけではありません。10年もあれば、酷い目にあった事を忘れるには十分ですし、金融マーケットのプレーヤーもすっかりと入れ替わりますからね。

■ 次は2017年あたりに金融危機がおこる
 
次のアンラッキーセブンは3年後の2017年です。東京オリンピックの3年前ってことになりますね。また金融危機は起こるんでしょうか。 僕は起こると思ってますね。何年後かにこのブログを読み直すのが楽しみです。

今度は心配しなくても大丈夫だ、という人もたくさんいるでしょう。すごく頭のいい人が、すごく理路整然と論じることができるかもしれません。でも、そうだとしたらますますあやしいですね。だってそっくりじゃないですか。リーマンショックがおきる前と。

あの時は、ものすごい頭が良くてネームバリューがある学者やエコノミストの多くが言ってましたからね。サブプライムの市場は十分に小さいからマーケットが吸収できるんだと。証券化商品は世界に分散されているから問題ないんだと。

今だったら、そんな楽観は反論できますよ。だって巨大な金融機関がデリバティブを通じてそれこそ巨額の借金しながらサブプライム市場でギャンブルしてたんですからね。えらい事になるに決まってます。でも、それは後知恵なんです。そんときの僕には反論なんてできませんでした。僕よりもずっと頭が良く経験がある人だってみんなそうだったんです。

■ 次には何が起こるか

簡単に思いつくのは新興国の危機でしょうかね。中国の不動産バブルがはじけるとか、QE3のテーパリングでアジア新興国から資金が流出しちゃうとかですかね。実際にそういう兆候も確かにでてきています。でも、そういうのは逆に安全かも知れないですよね。だって浮かれてないんだもん。

僕はそろそろ日本がガツンとやられるんじゃないかと思ってます。いい感じでうかれてますもんね、世の中。アベノミクス、アベノミクス、とかいう感じで。でも、それっていろんなリスクをとってるんです。うまくいってる時は誰も文句は言いませんが、危機が起こるとみんな騒ぎ出して怒るんですよね。アベノミクスは最低だ!って。薄情なもんですよね。でも、そういうものです。

インフレ円安危機ってのはどうでしょうか。インフレがなかなか止まらなくて5%とか10%とかになるとか。あるいは円が売られまくってドル円が250円くらいになるとかですかね。はは、そんなこと起きるわけ無いでしょって思ったあなた。リーマンの時を忘れましたね。リーマンショックで読み間違えて、あれだけ損したこともう忘れたんですか?

■ ただしく浮かれよう
 
かといってビクビクしすぎてもよくありません。世の中浮かれているときは、たのしく乗るのもいいかもしれません。危機は起こるかもしれませんが、まあ明日って事はないでしょうし、なっても世界が終わることなんてないでしょう(これも過度な楽観なのかな。)。

ただ、酔いつぶれないように注意することは重要です。まわりは酔っ払ってわけがわからなくなっても、自分は適度に酔っ払う程度にしておきましょう。 あの時の損失を10年たらずで忘れたりしちゃいけません。歴史はかならず繰り返します。エコノミストや学者が大きく外す局面はかならず訪れます。